第1話 「 襲 撃 」
ドオオオオォォォォン!!!
コーネリアの広大な青空の下、その爆音は街中で突然暴れ出した。
銀行で強盗が入ったらしい。猿の強盗団はマシンガンを持ち、乱射している。
強盗「オラオラァ!!早く金を持って来い!!」
「何か変な事をしようとしたら容赦しねぇぞ!」
客は怯え、店員は青ざめた顔でうつむきながら静かに金を用意された袋に詰めている。
店の外ではざわざわと野次馬が不安な表情を浮かべてその様子を遠くから見ている。
「オラ!早くもっと詰め・・・・ぅがっっ!!」
「な、何だ!?」
一筋の弾丸が強盗の胸に飛んできた。
???「ふぅ・・・。やっぱりスナイパーライフルは使いづらいな。」
???「俺はアーウィンの方が派手にぶっぱなせて好きだぜ?」
いつの間にか入り口に2人、スナイパーライフルとブラスターを持った者が立っていた。
「お、お前らは・・・!!」
フォックス「俺達はスターフォックス!コーネリア軍の要請によりお前らを制圧する!
抵抗しなければ攻撃はしないぞ!」
「く・・・くっそおおぉぉぉぉおっっ!!!」
ガガガガガ!と無数の弾が2人に飛び込んできた。即座に避け、二手に分かれる。
「全く投降する気無しか・・・」
ファルコ「こういう奴らは痛い目見せてやらねぇとわかんねぇんだよ!」
ペッピー「いいか2人とも!関係のない者は間違えても撃つんじゃないぞ!」
「わかってるよじいさん!・・・っと!」
ファルコの方に弾丸が集中する。
「そんなに乱暴に撃っていると銃が泣いちまうぜっ!」
「銃ってもんはこうやって使うんだよ!!」
「ぐわあああぁぁぁっっ!!」
その一発一発の弾は無駄が無く、的確に命中する。
次々と敵が倒れていった。
「全く、ファルコも乱暴だよな・・。・・・・!!」
向こうが連射してきた弾が不幸にもフォックスの銃をかすってしまった。
反動で床に転がってゆく。
「しまっ・・・・・!?」
気がつくと周りとはひとまわり大きい大男が、フォックスの両腕を
がっしりと掴んでいた。無防備の状態になる。動こうにも、相手の力が強くて離れない。
「フォックス!!」
「これでお前もハチの巣だァ!」
「くっ・・・・・!」
数々の銃がフォックスに向けられる。
「・・・なんてな!」
「!?・・ぐふっ!!」
フォックスがしゃがんだと思ったら、鋼鉄のように堅いその彼の尻尾が
男の腹に直撃ヒットしていた。あまりの痛みにその男は「く」の字になる。
すかさずフォックスが腰に装備していたブラスターを取り出す。
「!!しまっ・・・!」
「こういうスキは相手に作らせちゃいけないな?」
疾風の速さで一気に敵をうち倒す。
「フォックス!・・・ったく、ヒヤヒヤさせやがって・・・」
「すまないなファルコ。・・・よし、最終段階だ!」
「おう!」
「ひ・・・ひぃぃぃ!!」
「こいつら強すぎる!」
戸惑う強盗隊員たちの声が響く中、リーダーらしき男が叫んだ。
「てめぇら!外に出て準備してあった戦闘機で応戦しろ!急げ!!」
「は・・・はいっ!!」
入り口付近にいた者が続々と外へと逃げていく。
「あ、待て!この野郎っ!」
「ファルコ落ち着け!・・手は打ってあるだろう?」
「・・・。あぁ、そうだったな。」
「数も残りわずかだ。一気にいくぞ!」
2人は駆けだした。
「ひぃ・・・ひぃ・・・」
「戦闘機はどこだ・・・・!?」
ふといった目線には野次馬がまた別の所でたまっていた。
その先には煙がたちのぼっている。
「お、おい、まさか・・・」
「戦闘機が・・・ぶっ壊されている!?」
「普通の攻撃じゃビクともしない装甲だぞ!?」
無様なそのスクラップの横には戦車・ランドマスターがあった。
さらにその上では退屈そうに脚をぶらぶらしている者が1人。
スリッピー「あーあ・・。フォックスももう少しやりがいのある仕事を
くれればいいのに〜・・。こんなものチャージショットで1発だよ〜」
コーネリア軍兵「コーネリア軍、到着した!強盗団はおとなしく投降しろ!」
「も、もうだめだぁ〜・・・・」
強盗達はがっくりと肩を落とした。
クリスタル「・・・・このエリアはこれで良し、と・・。」
クリスタルは少し離れたところで、他に被害や逃げた強盗がいないかパトロールしていた。
腕に付けている通信機が鳴る。手にとって応答した。
「はい、こちらクリスタル。・・・あらフォックス。」
「無事任務完了だ。どうやら被害はここだけみたいだから戻ってきてくれ。」
「了解。無事に終わって良かったわね。」
「ああ。一般人の負傷者が出なかったのも、
君のテレパシー能力ですぐに現場を的確に察知できたおかげさ。ありがとう。」
「ふふ。私の力もこうやって役に立っていると思うと嬉しいわ。
それじゃあすぐそっちに戻・・・・・・・・・・・・!?」
???「動くな」
ガチャン!通信機が落ちる。
背後から急に太い腕が首にからんできた。締め付けられるようで苦しい。
必死に外そうとするが、その怪力の前では無駄だった。。
「な・・・・・・・に・・・・・・っ!?」
「来い」
麻酔をかがされた。意識が遠のく。クリスタルは深い眠りについてしまった。
(フォックス・・・・・!!)
「・・・・スタル?クリスタル!!おい!!」
通信機の声は地面の上でむなしく響いた。
それは、突然の襲撃。
長い1日の幕開けとなったー
To be continued.....
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